特集:スマホがウイルスに感染するとどうなるの?
パソコンだけでなく、あなたのスマホも狙われている!? 最近よく耳にするウイルス感染事故のニュース、他人ごとだと思っていませんか。怪しいアプリさえダウンロードしなければ大丈夫だと、油断していませんか。
知っているようで知らない、スマホのウイルス感染とその対策についてまとめました。
■プライバシーの侵害・個人情報の流出
スマホウイルスが狙っている代表的なものの一つは、プライバシー情報です。
電話帳データや写真の流出、位置情報の特定、通話の盗聴、データ通信の盗み見など、ユーザーを監視したり、プライベートを盗み見るタイプのウイルスが確認されています。カメラやマイクを勝手に起動させて、盗撮や盗聴をすることも可能です。
■ある日突然高額請求!?電話代何百万円
スマホが遠隔操作され、知らない間に海外の有料ダイヤルに電話をかけていて、突然何百万円もの請求が電話会社がきたという事例があります。また、知らない間にアドレス帳に迷惑メールの大量送信をするなど、迷惑行為を行う加害者となってしまったという事例もあります。
■スマホを人質に身代金要求!? ランサムウェアの脅威
人質と聞くとびっくりしてしまいますが、パソコンではここ最近急増しているウイルスになります。突然スマホをロックし、解除のための入金を要求してくるウイルスを「ランサムウェア」と呼びます。
「データはロックさせてもらった」「元に戻したければ指定の手段で金を払え」「期日以内に入金しない場合はデータは戻らなくなる」「このソフトを削除してもデータは戻らない。むしろ永遠に戻らなくなる。」などと、誘拐犯のように脅しをかけてくるのです。もちろん、入金してもデータが戻ることはないので、絶対に入金してはいけません。
感染したら最後、スマホの操作がまったくできなくなり、泣き寝入りするしかありません。最悪のウイルスとさえ言われているこの「ランサムウェア」、感染しないように事前の対策が必須です。
■スマホのウイルス感染経路
出所不明の怪しいアプリのダウンロードが一番の原因と言われていますが、HTMLメールが原因で、知らず知らずのうちにウイルスアプリをダウンロードしていたという事例があります。
HTMLメールは、文字の色や大きさを自由に変えたり、絵や写真を貼りつけたり、まるでホームページを見ているかのようなメールを送ることができます。そのため、スマホのメルマガではごく一般的に使用されています。
しかし、この機能を悪用して、HTMLメールを開いただけ、あるいはプレビューしただけで感染するウイルスが蔓延しているのです。
■HTMLメールの開封時は要注意!
HTMLに組み込まれた不正なプログラムが起動し、メールを開封した時点でウイルスに感染する恐れがあります。
「あなたの携帯は感染しています」などとウイルス感染を騒ぎ立て、偽ウイルス除去アプリ(もちろんこのアプリがウイルスです)をダウンロードさせたり、知らないうちにバックグラウンドで勝手にアプリがダウンロードされていた、ということが起こり得ます。
■リモートメールで、メールのウイルスをブロック!
リモートメールでは、添付ファイルは画像に変換してから表示します。添付ファイルを実行せずに内容が確認できるので、万が一ウイルスメールを開封してしまっても、端末が感染することはありません。また、ウイルススキャンでは検知できないZIPファイルや、パスワード付きZIPファイルにも対応しています。
ウイルスの疑いのあるメールを事前にリモメで削除すると、メールサーバーからも完全に削除されるので、PC受信前のウイルスチェックにも非常に有効です。
■リモートメールは、メールのセキュリティ対策を応援します
情報漏洩リスクの軽減のために、今では当たり前になったパスワード付きのファイル。
リモートメールは、パスワード付きファイル(ZIP/PowerPoint/Word/Excel/PDF対応)に対しこんなメリットがあります。
- パスワード付きzipファイルを閲覧できるのはリモートメールだけ! パスワード付きzipファイルは、一般的なメールアプリからは解凍することができません。
- ウイルススキャンでは検知できないファイルを画像に変換して表示。パスワード付きのzipファイルの中身を安全に確認することができます。
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【参考】スマートフォンセキュリティ(ノートン)
【参考】せきゅラボ 時事セキュリティが5分でわかる(マカフィー)
【参考】メール利用時のセキュリティ設定(IPA)